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腋臭(ワキガ)は、デリケートな問題なだけに周りの人に確かめることができない、自分では分かりにくいことが悩みの種です。そのため、自分に腋臭(ワキガ)があるかを判断するのはなかなか難しいです。実際に、自分は腋臭(ワキガ)かもしれないと一人で悩んでいる方も多いです。そして他人の腋臭(ワキガ)に比べて自分の腋臭(ワキガ)は気がつきにくのも事実です。
今回はこのように自分ではなかなか確かめにくい腋臭(ワキガ)について、それを判断する方法や、腋臭(ワキガ)になりやすい体質などの方法をお話しします。
腋臭(ワキガ)を判断する5つの方法
基本的には、腋臭(ワキガ)を判断する方法には次の5つがあります。これらが腋臭(ワキガ)体質の目安となります。
- 耳垢の湿り具合や粘着度
- 衣類や下着についた腋汗の黄ばみ
- 腋毛の量・濃さ
- 両親あるいはどちらか一方が腋臭(ワキガ)があるか
- 多汗症
腋臭を判断する方法1:耳垢を調べる
耳垢は、腋臭(ワキガ)体質かどうかを知るには最も良い方法です。それは、耳垢が湿っているということは、耳の外耳道にあるアポクリン汗腺が発達していることを示すからです。耳のアポクリン汗腺が発達している方は、ほとんどの方は腋のアポクリン汗腺も同様に発達しています。耳の中のアポクリン腺の数は、腋の下のアポクリン腺の数よりは少ないのが一般的です。腋よりアポクリン腺が少ない耳の中が蒸れているということは、腋の下にはそれよりもたくさんアポクリン腺があることの証です。
耳垢の状態には、次のような違いがあります。耳垢が乾燥していてパサパサ、粉状の形態の方は、アポクリン腺は少ないです。このタイプの方は、腋臭(ワキガ)タイプではありません。そしてやや湿り気がある固まりのような耳垢の方は、軽度の腋臭(ワキガ)タイプです。このタイプの方は弱い腋臭(ワキガ)があります。そして耳垢が粘着質でネバネバあるいはドロドロしている方は、雨耳とも言われ、強度に腋臭(ワキガ)体質です。特に強い腋臭(ワキガ)になりやすいので要注意です。
尚、軽度、中度、強度の基準については、鼻を近づけて臭う程度なら軽度、普通にしていても臭いが感じられる程度なら中度、離れた場所でも臭いがするほどなら強度の腋臭(ワキガ)です。
腋臭を判断する方法2:下着の脇の部分が黄ばむ(色づく)
下着や衣類の腋の部分の黄ばみも腋臭(ワキガ)を判断する基準となります。下着やシャツに黄色いシミができている方は、腋臭(ワキガ)の恐れがあります。主な腋臭(ワキガ)の原因となるアポクリン汗腺からの汗は、鉄分やリポフスチンなどの色素成分を含んでいるからです。
アポクリン腺からでる汗は、脂質や脂肪酸、たんぱく質、糖質、ステロイドなどさまざまな成分が含まれていますが、その中の一つがリポフスチンという色素成分です。腋臭(ワキガ)の程度が強くなると、この色素成分も多く分泌されます。そのため下着や衣類の黄ばみも濃くなります。鉄は、通常のアポクリン汗腺の汗に小粒の黒褐色の粒が混じっています。これが含まれていれば強度の腋臭(ワキガ)がある可能性があります。
そしてクロム多汗症、色汗症と呼ばれる症状もあります。このタイプの汗は、黄色以外にも、黒、赤、青、緑などの色素付いた汗で衣類が染まることがあります。この症状はリポフスチンという物質が沈着することによって起こるものです。ポフスチンはアポクリン腺から分泌されるのでアポクリン色汗症と呼ばれています。
これ以外でもデオドランド用品の影響で黄ばみができることもあります。同じデオドラント剤でも、人によって黄ばみができる人とできない人があるので、それぞれの皮膚の状態や細菌の種類などにより反応の仕方が変わります。また一般的な汗ジミは色が薄く、臭いがきつくありません。しかし腋臭(ワキガ)の汗の黄ばみは色が濃く、独特の臭いがするのが特徴です。黄ばみが他の部分では薄いのに、腋の下だけ濃いなどがあれば腋臭(ワキガ)の可能性が高いです。
腋臭を判断する方法3:腋毛が多い
アポクリン汗腺は、毛穴と一緒に存在しています。そのため毛穴が多いと腋毛が多いことになり、つまり腋毛が多い人は腋臭(ワキガ)がある可能性が高いことになります。腋臭(ワキガ)には、もともとフェロモンの働きがあり、異性を引き付けるために臭いを拡散しやすいように毛穴と一緒にアポクリン汗腺が発達したためです。女性の場合、一つの毛穴から2~3本生えていることが多く、毛が太いです。一方で男性は、比較的細めで猫の毛のように柔らかい毛であることが多いです。そして特に男性に多いのが腋の下に付着する白い粉です。アポ汗腺の結晶と呼ばれ、これがあれば腋臭(ワキガ)である可能性がかなり高いです。
さらにもともとの腋臭(ワキガ)体質に加えて、腋臭(ワキガ)そのものが臭いを強め、臭いを拡散させる働きがあります。腋毛は、臭いを閉じ込めて臭いを強めます。夏場など腋の下は腋毛があることで、高温多湿になりやすいです。腋の下は菌の温床となります。また毛にはその悪臭を遠くまで飛ばす働きもあります。そのため腋毛をそのまま放置しておくことは、腋臭(ワキガ)を酷くする原因ともなります。
腋臭を判断する方法4:親が腋臭
腋臭(ワキガ)はかなり高い割合で遺伝の影響を受けます。腋臭体質は優性遺伝するので、両親が腋臭(ワキガ)であれば、その子は80%は腋臭(ワキガ)になると言われています。もし片方が腋臭(ワキガ)であれば50%とも言われ、両親あるいはどちらかが腋臭(ワキガ)であるかどうかはかなり明確な判断の基準となります。逆に両親が腋臭(ワキガ)でないのにその子が腋臭(ワキガ)になる可能性は低いです。
しかし両親共に腋臭(ワキガ)でないからと言って必ずしも腋臭(ワキガ)でないとは限りません。例えば両親が腋臭(ワキガ)が軽度で気が付いていない場合、食べ物などの影響で押さえられている場合などがあり、自覚していないこともあります。そして両親が腋臭(ワキガ)でなかったとしても祖父母から隔世遺伝するケースもあります。
腋臭を判断する方法5:脇の多汗
そしてもともと汗かきの人や多汗症の人は、腋臭(ワキガ)を酷くしやすいです。腋臭(ワキガ)体質の人は、常時腋の下が湿っていて多湿になりやすいです。そしてアポクリン汗腺から分泌される汗は、粘り気があり粘着質などで、ベタベタと腋の下にまとわりつきます。このような多汗症は精神的ストレスが引き金となるとも多いです。精神的な緊張状態が継続して、常にエクリン腺が働いていると次第に普段でも汗が止まらなくなって、常時汗をかいている、多汗症へと繋がります。そしてもう一つは、体質でエクリン汗腺が成長しすぎて多汗症となるケースです。このように体質による持続的な多汗症と、緊張による多汗症があります。多汗症はエクリンの汗により起こりますが、腋臭(ワキガ)がある方がこの状態になると、エクリン汗腺の汗が腋臭(ワキガ)を広めることになるので、結局より腋臭(ワキガ)を悪化させることとなります。
腋臭を判断する方法まとめ
このようにご自分が腋臭(ワキガ)かどうかを判断するのには、いくつかの方法がありました。もしこれらのいくつかの基準が当てはまれば腋臭(ワキガ)を疑ってみるのが良いかもしれません。また普段は腋臭(ワキガ)があまり気にならない方や自分は腋臭(ワキガ)ではないと思っている方も、もしかすると自分は気が付いていないだけで隠れ腋臭(ワキガ)の可能性もあります。一度これらの基準をチェックしてみると良いですね。