顔汗を抑えるために「塩化アルミニウム」は効果がある?

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塩化アルミニウムが汗に効果的な理由とは

 塩化アルミニウム液は、汗が出る穴を変性させることによって汗が抑えられていきます。ずいぶん昔から使われている制汗剤で、殺菌効果もありますが人によってはかぶれることもあるので、皮膚科で処方してもらう方が安全です。
つけている時だけに効果がありますが、長い間つけることによって汗の穴を変形させ汗を防ぐだけではなく、塩化アルミニウムは塩分と反応すると結晶化するので、汗を作る汗腺から噴き出す汗に蓋をしてくれる作用があります。汗そのものを抑える作用がわかってきました。それには長い間の使用が必要です。

顔汗を抑えるために塩化アルミニウムを使うのは要注意

 顔に使うときは、注意が必要です。もちろん薄めて使いますが、濃度が濃ければ効果があり、濃度が薄いと効果があまり見られないといったことになります。濃度が濃いと副作用があり、かゆみ、かぶれ、汗疱状湿疹(かんぽうじょうしっしん、ブツブツがある小さい水泡)などが起こります。

顔に塩化アルミニウムを塗る場合の濃度

 手に塗る場合は20%前後で大丈夫ですが、顔に塗る場合は10%以下が目安です。最初に顔に塗る場合は、まず精製水で薄めにしてから目立たないところに少し塗って試してください。
病院などで処方する濃度は20%が多く、敏感肌などのトラブルを防ぐためにも、顔に塗るのに安全かどうか聞いてみる事が大切です。
あまりにも濃度が濃いと、次のような肌トラブルになるので要注意!です。

塩化アルミニウムが合わない場合の主な状態

 塩化アルミニウム液は、汗管細胞に作用して汗を止める効果があります。塗ればすぐ効きますが、効果は一時的で継続的な効果を期待するには、ずっと続けて使用しなければなりません。
この溶液は強い刺激がある化学物質なので、敏感肌の人や、乾燥肌の人は、肌がただれてしまったり、痒くなったりしてしまいす。その他、赤みが出てピリピリしたり、ムズムズしたり、肌の灼熱感や違和感が出て、大きなトラブルになってしまう場合もあります。軽い場合はだんだん皮膚が慣れていきますが、どんどんかゆみが強くなったり、ひどくかぶれてきたりしたら、
一週間近く使うのを中止します。
皮膚の丈夫な人はそのような副作用は見られませんが、毎日継続して使う事は避けた方が賢明です。

顔に塩化アルミニウムを比較的安全に使うためにすべきこと

* 水で薄める
  塩化アルミニウムを顔に使う場合は、10%程度を精製水で薄めて使います。初めて使う場合は目立たない場所で試してみた方が賢明です。かぶれる人もいるので10%よりもっと薄めて、効果がなかったら少し塩化アルミニウムを足すようにして試してみてください。 
* 直接には塗らない
 汗がダラダラ出る位置に、塩アルミニウムを浸したコットンでやさしくトントンと叩き込んでつけます。30分くらいには浸透して塗った部分が乾いてくるので洗い流します。一日中つけている必要はなく、洗い流しても効果は続きます。
*一日中つけっぱなしではなく、数時間程度(通勤中だけつけて、会社に着いたら洗い流す)を心がけてください。汗を抑える効果は続くので、付けっぱなしはしないでください。
 塩化アルミニウムは昔から制汗剤として使われてはいましたが、あくまでも薬品です。
汗が出るのを抑えることは、汗の出る汗腺に炎症を起こして出口をふさぐので、あまり長い間使うことは避けた方が良いかもしれません。毒性や強い副作用は出ていませんが、使い方に注意した方が安全です。

塩化アルミニウム液を配合するデオドラント製品

 

オドレミン

オドレミン 日邦薬品工業から出ている塩化アルミニウム液です。わきが、皮膚汗臭に効果があります。ビンに入ったローションタイプです。
成分   塩化アルミニウム13%・グリセリン・水。価格25ml ¥1,800(税込)
使用方法 入浴後の清潔な肌にビンを良く振って、脇の下など汗が出やすい部分に、指先で湿布します。衣服の材質・染料のよっては脱色や変色する場合があります。塗ったときは良く乾かしてから、着てください。
注意条項として、顔には使用しないでください。顔や粘膜への使用は、かぶれやすく、肌荒れを起こすことがありますので、使用は避けることです。

パースピレックス(デトランスa)

 パースピレックスは、多汗症・わきがに有効です。
成分は、塩化アルミニウム(10.27%と25%)・濃度が高めなので乳酸アルミニウムを配合し、肌への刺激を抑えるために入っています。アルコールも入っているので、過敏症の方は注意してください。
使用方法 汗を抑えたい部分に塗り、効果には持続性があります。
海外製品(ドイツ製)のため、塩化アルミニウムの濃度が濃く、脇の下に塗っても痒みやヒリヒリ感を感じる女性が少なくありません。もちろん顔に塗るのは厳禁です。

顔汗を抑えるために塩化アルミニウムを塗る前にしておきたい事

 顔汗用の制汗剤ジェルサラフェを使います。塩化アルミニウムは、成分が強すぎて皮膚が赤くなったり、かぶれたりすることもあります。サラフェには和漢シャクヤクエキス、茶エキス・ワレモコウエキスなどの天然植物エキスがたっぷり入っているので、お肌をしっかり守ってくれます。そのためにサラフェを塗った後、塩化アルミニウムを塗れば、しっかり汗を抑えると同時に、お肌のトラブルも防げます。

どうしても塩化アルミニウムを使うなら専門医に相談しましょう

 顔汗用の製品はいくつか出ていますが、どれも思ったほどの効果はなかったとか、まったく効かなかったという人もいます。顔の汗は人に見えるので、家に籠ったりと、精神的に打撃を受けてしまいますし、仕事上でも汗を何とかしたいと思う人も多いと思います。
そのように汗を完全に止めたいので、副作用が心配でも塩化アルミウム液を使ってみたいと思う人は、安全に使うために皮膚科などの専門医に相談しましょう。
かゆみ、かぶれ、汗疱湿疹になることが多いので、病院で処方してもらうのが一番です。