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そもそも漢方は効果があるのか?
漢方薬は、慢性病や虚弱体質など、身体全体の改善を目的とした薬です。
薬草を煎じ抽出してその液を飲むのが主流でしたが、今は錠剤・粉薬にして手軽に飲めるようになってきました。
効かなかったという人は症状にあった漢方薬を飲んでいなかったり、適当な処方、お店で売られているのを自分判断で飲んだりと、あいまいな飲み方からきている場合があります。そもそも2000年の歴史があり、現代まで多くの人に飲まれているのは、それなりに経験された蓄積効果があるという事でしょう。
漢方は、一種類の生薬では効き目は弱く、何種類かを組み合わせて効果が上がります。西洋薬と違うのは、まず体を温めて本人の免疫力を高めることで治します。
漢方を使うメリット
漢方薬は、植物、動物、鉱物など自然界にあるものを組み合わせて作ったもので天然成分です。そのため副作用は、まったくないとは言えませんが西洋薬よりは少なく、専門家に診断を受けて調合してもらえば、穏やかですが効き目はあります。
漢方薬はすべての気を動かすことによって、身体ばかりでなく心も治療するため、心身ともに健康になることを目的としています。顔汗のように精神作用が大きい場合には、特に効果があると言えます。
漢方を使うデメリット
効き目が穏やかなので、西洋薬のように病状がすぐすっきりすることは、なかなかありません。味や香りがつよく飲みにくさもあります。漢方薬は煎じて飲むのが一番適していますが、煎じ方によっては効果が減少することもあり、効果のばらつきが出ます。錠剤は品質が一定しており、持ち運びには便利ですが、薬の調整が出来ないことや、煎じるより効き目が落ちることもあります。生薬の中には猛毒が含まれているものもあり、もちろん成分は加工されてはいますが、副作用がないとは言えません。また体質を考えて飲まないと、症状が悪くなる場合もあります。
顔汗をケアするために使いたい漢方の種類
顔汗には、体質的なこともありますが、精神的な要因も大きいのが特徴です。原因から調べて改善し治療できる漢方薬を専門家に相談して処方してもらいましょう。
* 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
ホルモンの乱れを抑えることで、緊張して心臓がドキドキしたり、貧血などでクラッとくる人に穏やかな効き目があります。身体を温めるために血行が良くなりぽかぽかとして汗が、顔・頭皮・額などに、一度にたくさん出ることを抑える作用があります。
* 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
一部入っている生薬が同じなので、似たような名前ですが、この薬は精神的に緊張して、人前で上がってしまい、ますます緊張して汗が流れ出てしまうような症状を和らげる作用があります。
どちらかというと、体力があって胃腸の丈夫な人に向いています。緊張感を緩め、精神の安定を図ります。
* 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
血圧が高めで冬でも暑がりで、身体が常にほてっているような人に向いています。体力があるので常に熱く感じるため、汗もどっとかき、気が短くてイライラすることも多く、そのため頭痛がでたりする人に向いています。ただ副作用として発疹や吐き気が出る人もいます。
* 五苓散(ごれいさん)
体内の水分調整をします。ちょっと動いただけで汗をかき、特に喉が渇きやすく、尿意が減少してしまう症状の人に向きます。発汗は止まりませんが、排尿量を増やすことによって、汗の出を抑えるように働きます。
* 防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)
多汗症に良く処方される、最も一般的な薬です。水分の代謝を促し、むくみが出やすい人・水太りで色が白い人に処方されます。汗が滝のように流れるタイプの人に処方される漢方です。
漢方の飲み方
漢方薬は、基本的に食前薬30分前、食間2時間後になります。この時間はお腹がすいていて、胃の中が酸性になっているため、生薬からできている漢方薬は吸収されやすくなっています。もし飲み忘れても食後に飲めば大丈夫です。一日の飲む量さえ守っていれば、効果に神経質になることはありません。
漢方薬は、ある程度長く飲むことが必要なので、一定量をその日に飲み続けることで効果が表れます。
漢方薬は、水か白湯で飲みましょう。できれば白湯(10分ほど煮立てる)を冷まして飲むのが理想的です。10分程度煮立てると不純物が蒸発して、スムーズに薬の効果がでてきます。
コーヒーや緑茶などカフェインが含まれているもので飲むと、薬の成分に影響があるので、白湯か水で飲みましょう。ジュースやミルクなども成分に影響します。今は自分で煎じることはあまりなく、ほとんど顆粒状です。お湯で溶かして飲むのもより高い効果が期待できます。
なおどうしても煎じて飲みたい方は、専門家に正しい煎じ方、濾し方を聞いて飲むことをお勧めします。
漢方の購入方法
漢方薬の購入方法は医療機関とドラックストア―です。
病院では漢方専門医と相談しながら、購入するのが一番安全で的確な効果が期待できます。しかも、保険適用もあるので、高価な負担はまずないと言って良いでしょう。ただ、保険での漢方は、数がある程度限られているのて、特に煎じ薬は、保険が効かない生薬も多くなっています。
漢方薬局での購入の場合は、自分の症状を良く説明して、何種類かの生薬を処方してくれます。市販の漢方薬より症状によって生薬を何種類か配合したり、足したり、減らしたりしてハンドメイドの薬が得られます。ただ専門薬剤師という資格はないので、薬局によって詳しくないところもあります。
インターネットなどでよく調べて、専門医のいる病院や専門薬剤師のいる薬局を調べるのが一番です。
漢方では顔汗を抑える”即効性”はないので要注意!
顔汗に即効性のある漢方薬はありません。漢方での治療法として、まず顔汗の原因は、精神性、遺伝性、ホルモンバランス、食生活、肥満など、何からきているのかを調べて、体質に合った漢方を選ぶことから始めます。まず体質改善を根本から行っていくので、西洋薬のような即効性は望めません。ある程度長期に飲む必要があります。顔汗と言っても原因や症状も違い、生活習慣も様々で、体質も個人の違いがあり、飲んだ次の日から治ったという事はあり得ません。
顔汗の悩みを根本から治したいという事であれば、ある程度の長期治療を覚悟した方が良いようです。