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ひとことで腋臭(ワキガ)と言っても、さまざまな種類の臭いがあります。実際の臭いの違いもありますが、同じ一つの臭いでもさまざまな表現方法があり、どの腋臭(ワキガ)の臭いなのかを判別するのはなかなか難しいです。
今回は、このような腋臭(ワキガ)の臭いの種類やそれらの臭いの原因や関係する要因についてお話します。
腋臭(ワキガ)の臭いは人によって違う
腋臭(ワキガ)の臭いは、体質や体調などによってさまざまな種類の臭いが発生します。大きく分けると次のような種類の臭いがあります。
- 酸っぱい臭い
- 鉛筆削りの臭い
- 卵が腐った臭い
- 雑巾の臭い
- 生乾きのような臭い
腋臭の臭い1:酸っぱい臭い
腋臭(ワキガ)の中でも最も多いタイプの臭いです。酸っぱい臭いは酢酸臭とも言われ臭いの原因は疲労物質の乳酸や汗に混じったアンモニアです。刺激が強い臭いで鼻にツンとくる臭いであることが特徴です。他の臭いと混ざるとさらに臭いが強くなります。
酸っぱい臭いの原因のアンモニアは汗に含まれる成分です。汗中のアンモニアは、血行不良や肝機能の低下により濃度が高まります。血行不良になると、汗腺へ送られる酸素が減少し、不足した酸素は、酸素を使わない解糖系という不完全燃焼系により供給されます。この時に疲労物質の乳酸が発生し、同時にアンモニアも生成されます。このように乳酸とアンモニアが含まれた汗が臭いの発汗の元となります。血行不良による酸っぱい臭いの汗は、激しい運動やストレスなどによっても発生します。
肝臓の機能の低下による酸っぱい汗が出ることがあります。アンモニアは、健康な状態であれば肝臓で無毒化され、体外に尿として放出されます。しかし肝臓の機能が低下すると、尿として排出されず血液中にそのまま残ってしまいます。血液で体全体に送られると、やがて汗として放出されます。このように肝臓の機能の低下によってもアンモニアの含まれた汗をかきやすくなります。
腋臭の臭い2:鉛筆削りの臭い
そして二つ目の臭いは、鉛筆削りの臭いです。この鉛筆削りの臭いに似た表現として、鉛筆の芯の臭い、鉛筆の臭いなどとも言われます。特に臭いがきつい場合には削りカスを濃縮した臭いなどと言われたりもします。近い表現としては、鉄系の臭い、使い古した10円玉の臭い、粘土が腐った臭いなどと表現されることもあります。鉛筆の芯は、主に黒鉛でできています。そして芯には粘土も含まれており、これらに鉛筆の木材が加わると独特の臭いを発します。
このような臭いは、特に中年以降の男性は加齢臭と勘違いされることがあります。年々強くなってきたと悩まれる方も多いです。しかしこのような臭いの原因は、加齢臭ではなく腋臭(ワキガ)です。加齢臭は、皮脂から排出されるノネナールという成分が原因で発生します。腋臭(ワキガ)は、アポクリン汗腺の汗と皮脂と雑菌が作用することで発生します。この2つには臭いは、それぞれの原因により発生します。そして鉛筆削りの臭いは、腋臭(ワキガ)の方になり、加齢臭は原因も対策方法も全く別物です。基本的には腋臭(ワキガ)は、ほとんどが遺伝要因の影響が強く、加齢臭はその影響をあまり受けません。このような違いがある2つの体臭ですので、もし鉛筆削りの臭いを感じたら腋臭(ワキガ)を疑ってみるべきでしょう。
腋臭の臭い3:卵が腐った臭い
卵が腐ったような臭いも、腋臭(ワキガ)や体臭に悩む方が良く使う表現です。卵が腐った臭いは、いくつかの理由があります。内臓系疾患によるものがあり、最も多いのが消化器系の疾患です。例えば胃腸にトラブルがあり、便秘がちになると腸内で悪臭を発生します。腸内バランスが乱れると、悪玉菌が多量に発生し、これが悪臭の元となります。このような臭いが腋臭(ワキガ)にも影響を及ぼすことがあります。そして胃腸のトラブルは、食生活の乱れやストレスなどによっても引き起こされることもあります。そして十二指腸潰瘍や胃潰瘍、胃炎などで胃が正常な機能を果たしていないと、消化するまでに長時間かかり胃に食べ物が放置されて消化できないまま残存することもあります。その結果、腐敗臭が発生します。古くなった食べ物が、胃酸で発酵して、腐ったような悪臭を発生します。これらが口臭や体臭、腋臭(ワキガ)の臭いとなります。腋臭(ワキガ)とこのような体臭が混ざり合うと、特に強い臭いを発生することがあります。さらに口腔疾患などの場合もあります。歯周病、虫歯なども原因となることがあります。
腋臭の臭い4:雑巾の臭い
そして雑巾のような臭いと言う表現も良く使われます。雑巾のような臭いの腋臭(ワキガ)は、エクリン汗腺からの汗臭さの場合もあります。そして腋臭(ワキガ)と汗臭さが同時に起こり、臭いがさらに強くなります。エクリン汗腺からの汗が臭いを強めてしまう原因は、汗をかいた衣類に菌が繁殖して、臭いの元を作るからです。人間の皮膚には常に多数の常在菌が存在しています。常在菌は、人間を外的から守る働きがありますが、汗と出会うと繁殖して、臭いの元となる物質を発生させます。これが雑巾のような臭いと表現されます。汗が衣類や下着に付着して、菌が繁殖すると、汗が乾いた後も、雑巾のような臭さが抜けません。服に残った臭いが腋臭(ワキガ)のように感じられることもあります。さらにジメジメした季節や、体温が上がる夏場は菌が繁殖しやすくなります。また腋に汗をかきやすい人は、この雑巾臭い臭いを感じやすくなります。
腋臭の臭い5:生乾きのような臭い
洗濯物の生乾きの臭いは、とても不快感の高い臭いです。そもそも生乾きの臭いの原因は、細菌やカビなどの繁殖によるものです。カビや細菌は、何かをエサにして繁殖します。この時に老廃物として臭いの元となる物質を発生させます。これが悪臭を作ります。汗の成分をエサにして細菌が繁殖すると、菌の繁殖量が高まるので、臭いはより強烈なものとなります。しかし実際の生乾きの洗濯物は、一度は洗剤で洗濯しており、汗と比べれば細菌の繁殖は少なくなり、臭いはそれほど強くありません。
このような生乾きの臭いの原因となるのは、汗に含まれる乳酸などの臭いであることが多いです。原因はエクリン汗腺の汗臭さでです。これは酸っぱい臭さと同じです。このような汗臭さは、厳密には腋臭(ワキガ)とは違いますが、実際にはアポクリン汗腺が原因で発生した腋臭(ワキガ)がエクリン腺の汗の蒸発で臭いが広がることもありますので、両方が同時に発生することも多いです。
腋臭の臭いまとめ
このように腋臭(ワキガ)の臭いにはいくつかの種類がありました。そして原因もそれぞれ少しずつ違いがあることが分かりました。腋臭(ワキガ)の臭いは、人によって個人差があり、一言で腋臭(ワキガ)といってさまざまです。今回あげたように、腋臭(ワキガ)は、体臭や口臭など、体の他の場所からの臭いと同じ原因で発生していることも多いです。さらに臭いの強さも千差万別です。とても強い臭いで我慢できない、コンプレックスや悩みの種になっている人もいれば、かすかに感じられる程度の人もいます。このように腋臭(ワキガ)の臭いの種類、強さはさまざまで、その原因もいくつかあるということが分かりました。